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2025-10-06
『高市総裁とテンバーガー幻想』
日経平均が空高く舞い上がる中、私のポートフォリオは地べたを這っている。
もはや風も感じない。微動だにしないとは、こういうことだろう。
少ない種銭でテンバーガーを狙うなど、砂金掘りにピンセットを持って挑むようなものだ。
センスがないのか、時代が悪いのか。
いや、単に私が凡人なのかもしれない。
勝ち負けの判定日は、証券口座の残高ではなく、私の意識が途切れる日と決めている。
つまり人生最終日の評価損益だ。
勝ったか負けたかなど、他人が決めることではない。
棺桶の中でこっそり自分に「よくやった」と呟けるかどうかだ。
高市総裁の登場で市場は踊った。
トランプ並みにやりたい放題の政治でも見せてくれれば、
この国も少しは面白くなるだろう。
人並みの政治なら、人並みの未来。
どうせ沈む船なら、せめて派手に炎上してもらいたい。
気違いと思われるくらいでちょうどいい。
大成功か大失敗か、その狭間にしかドラマは生まれない。
インフレは止まらない。
挑戦者は勝ち残り、慎重な者は静かに沈む。
それが資本主義の掟だ。
汗と欲望が貨幣の裏に張り付くこの世界で、
私もまた、テンバーガーという幻を追いかけている。
今日も市場は上がる。
だが、私の資産は動かない。
それでもいい。
私の意識がある限り、戦いはまだ終わっていないのだから。