誠建設工業グループ
Blog
ブログ
2025-09-15
営業マンの世界には、不思議な法則がある――。
暇を持て余す営業マンは“鈍”し、忙しさに追われる営業マンは“鋭”する。
若い頃、上司にこう叩き込まれた言葉が今も耳に残っている。
「お客はな、忙しい営業マンから家を買うんだ」
一生に一度の大きな買い物――家。
人は無意識のうちに、“頭が鋭く働く者”を選ぶ。
彼らは多忙で、ミスを犯す余裕すらない。だからこそ、用心深く、結果を残す。
逆に、暇を持て余した営業マンは違う。
頭の回転は鈍り、行動は遅れ、判断は曇る。
やがて責任を他人に押し付け、進歩を忘れる。
そういう者の背後には、決まって影がまとわりつく。
――“悪運”だ。
奇妙なことに、鈍臭い者は必ずと言っていいほど悪運を呼び寄せる。
取引がこじれ、顧客が離れ、会社全体を腐らせる。
それはまるで、シロアリが静かに家を食い荒らしていくように。
私は知っている。
運の悪い人間を抱え込むことは、企業にとって致命傷になる。
目に見えぬその侵食は、ある日突然、取り返しのつかない崩壊をもたらす。
――気をつけろ。
鈍臭い営業マンと、運の悪い奴。
彼らはいつの間にか、会社そのものを呑み込んでしまうのだから。